2012年6月8日金曜日

福祉体験学習を行いました@高杉中学校

6月8日午後、高杉中学校で1年生を対象に福祉体験学習を行いました。

この授業は、約1ヶ月ほどかけて福祉について考える授業の一環で、
今回は、様々な疑似体験などを行いました。

同じ地域に住む住民には色々な方がいて、
中学生含む親子世代以外にも
高齢者や赤ちゃんなど世代が違う人たち、
また目が見えない、耳が聞こえない、歩くことが出来ないなど障がいがある方などなど・・・。
どんな人でも暮らしやすいまちにするために自分たちはどういうことができるか、
それを考えるため、色々な立場の方にお話を聞いたり、
実際疑似的に体験するという授業でした。


○視覚障がいについて
視覚障がいの方とそういう方を手引きする
ガイドヘルプのボランティアさんに来てもらい、
講師のお話と実際アイマスクをして手引きしてもらって歩いたり、
小銭を選り分けたり、お箸で豆などをつかむ(食事をイメージ)
などの体験をしました。

通常情報の8割は視覚から得ていると言われていますが、
そのとおりアイマスクをするとかなり行動が
制限されることが分かりました。





 ○聴覚障がいについて

 こちらでは、聴覚障がいの講師の方が、
日ごろ感じる不便なことや当たり前に
過ごしている日常のこと、
災害時に抱える不安などお話をしていただいたり、        
コミュニケーション手段である手話を使って意志を
伝えあったり、「世界にひとつだけの花」を手話で
表す手話コーラスの練習をしたりしました。


○高齢者について

こちらは「はつらつ長寿推進事業」に参加する65歳以上の高齢者ボランティアが
大勢参加してくれた中での高齢者疑似体験。
頭から足の先までおもりやサポーターでグルグル巻きになりながら、
高齢者の体験を行いました。
汗だくになって身体の重さや目の見えにくさなどを普段歩いている階段を
上り下りするなど色々な体験をした後、
「元気な」高齢者に色々お話を聞きました。



○車いす体験について

こちらは、普段何気なく通っている土間や校舎周辺を車いすで移動。
小さな段差に手間取ったり、大きな段差は手助けがないと超えられなかったり、
何気なさの中にも不便があふれていることに気付いたようです。
後半は車いす利用者の講師の方からお話を聞きました。



この後、それぞれの体験を活かした授業を進めていきます。
例えば、この高杉中学校は災害時に避難所に指定されていますが、
住民の方が避難しに学校にやって来た場合、
車いすの方を避難所の体育館に案内できるか?
視覚障がいの方には?
など、みんなで考えて行く予定です。

今日は大勢の方が、この授業のために協力してくれました。
講師の方、指導やお手伝いをしてくれたボランティアの方
本当にありがとうございました。

(ゆき子)