8月10日に「1Dayサマーボランティアスクール」を開催しました。
通常の「サマーボランティアスクール」では、夏休み中の原則5日間、中高生が区内の福祉施設での活動を通じて、社会福祉やボランティア活動への理解を進めます。
連続5日間の体験では、経験の蓄積や日々の振り返りで理解が深まりやすい反面、部活動や家庭の都合によっては参加できない生徒さんもいるのではないか?との思いから、参加しやすい「1Day」版を企画しました。
参加者募集では定員30名に対して67名の応募があり、気軽に参加できるイベントへのニーズを強く感じました。できれば応募いただいた方全員に参加してほしいところでしたが、プログラムの都合上、抽選にて参加者を決定しました。
当日のプログラムは大きく3部構成。
「アイメイト(盲導犬)との生活を知ろう」
「災害時の活動をゲームで学ぼう」
「車いすで街へ出掛けてみよう」 の順に進めます。
■第1部では「ガイドボランティア体験」と「アイメイトとの生活を知ろう」の2つのテーマで、視覚障がいのある方の生活や支援を疑似体験しました。
「ガイド体験」の講師として、中川区介護保険事業所 サービス提供責任者の
青木さん、清水さんから事前のレクチャーを受けます。
ガイドをする&してもらうの両方の感覚を、実際に体験します。
アイメイト利用の高橋さん(福祉体験学習サポーター)から、普段の生活の様子や
サポートする際の声掛けのポイントなどを教えていただきます。
アイメイトのサンダーが空席を探すデモンストレーションを披露!
参加者アンケートでは
『見えている自分と見えていない人の目線、両方の気もちが分かりました』
『アイメイトが利用者にとって、とても大切なのだと知りました』などの感想が寄せられました。
『見えている自分と見えていない人の目線、両方の気もちが分かりました』
『アイメイトが利用者にとって、とても大切なのだと知りました』などの感想が寄せられました。
■第2部では、なかがわ災害ボランティアネットワークのご協力を得て、災害ボランティア活動の講話と、防災ゲーム「クロスロード」体験をしました。
なかがわ災害ボランティアネットワークの下田代表から講話をいただき、
「クロスロード」では、判断に迷う問題にYES/NOで答えていきます。
グループ内で答えが分かれると、「どうして?」をお互いに聞き合いました。
★クロスロードの問題例
あなたは、避難所の食糧班の責任者です。
現在の避難者数は600人。ようやく食事のお弁当が配達されましたが、
現在の避難者数は600人。ようやく食事のお弁当が配達されましたが、
数は400食しかなく、次回の配達がいつになるかは未定です。
また、お弁当なので日持ちしません。届いた食料を配りますか?
参加者アンケートでは
『ゲームではさっと選べるけど、実際に選択をしなければならないとしたら、私はとても時間がかかりそうです。』
『災害時には多くの問題が一気におこるので、中学生として力になりたいと思いました。』などの感想が寄せられました。
コース上には横断歩道、郵便ポスト、バス停など、見慣れた風景が沢山あります。
「車いす体験」の講師として、中川区障害者基幹相談支援センターの
中野さんから事前のレクチャーを受けます。
横断歩道の小さな段差でも、なかなか思い通りには進みません。
自動販売機では、精いっぱい欲しい商品のボタンに手を伸ばす場面も。
参加者アンケートでは
『ちょっとした段差でもすごく震動がきたり、ほしい飲み物が買えなかった。』
『自分で自走したり、介助者におしてもらったり、それぞれの難しさや安全を学べました。』などの感想が寄せられました。
『自分で自走したり、介助者におしてもらったり、それぞれの難しさや安全を学べました。』などの感想が寄せられました。
1日だけの体験でしたが、参加した生徒の皆さんは楽しく、真剣な表情でプログラムに取り組み、自分なりの「ボランティア活動」について考えることができました。参加者アンケートでも
『はじめて参加して、もっと色々な活動をしりたいと思いました。色々な活動をしって、自分のできるかぎりのボランティア活動に積極的に参加したいと思いました』との感想が寄せられました。
これからも、こうした機会を増やして、多くの方がボランティア活動を身近に感じてもらえるような取り組みを進めていきたいと思います!
最後になりましたが、参加した生徒さんが安全に体験・活動できるよう見守っていただきましたボランティアの皆さん、企画からご協力いただいた地域福祉活動計画推進委員の皆さん、暑い中ご協力いただき、ありがとうございました。(渡辺)