2019年2月22日金曜日

“わがまちの地域包括ケアを考える”シンポジウム

テーマは「地域のつながりが元気につながる!」
2月15日(金)区役所講堂に、213名もの方々にご来場いただきました。
 

健康・介護予防⇔サロン⇔つながりある地域づくり

第1部は、日本福祉大学社会福祉学部准教授の 横山由香里先生にご講演いただきました。

我が国の「平均寿命」はどんどん伸びて世界の中でトップクラスです。
ところが、「健康寿命」も伸びてはいるものの、介護など誰かの助けを必要とする期間は男性約9年、女性約12年とあまり変化しておらず、細かくみるとむしろ長くなっているようです。
認知症予防や介護予防のために私たちはどんなことをしたらよいのでしょうか。

認知症予防に関して、「喫煙」「抑うつ」「運動不足」「社会的孤立」など、いくつかの改善できる要因があるようです。また、地域で役割がある高齢者は長生きしやすいというデータなどを紹介いただきました。

その上で、サロンへ参加することが、抑うつの改善、社会とのつながりの点で健康効果が期待でき、また、助けが必要になったときに支えあえる地域づくりにもつながる、とまとめていただきました。

さまざまな研究やデータをグラフでお示しいただいたり、市内16区との比較よる中川区の状況をお示しいただくなど、来場者から「とてもわかりやすい講演でした」と好評でした。



第2部では、区内のサロン活動の実践報告がありました。
サロン千代さん家の近藤千代子さんからは、自宅解放サロンでの取組の紹介があり、「町内で1つくらいを目安にサロンをつくっていきましょう」とのメッセージがありました。
また、介護老人保健施設ラ・ファミリアの健康づくりサロンの理学療法士 石田悦二さんから、地域のみなさんに施設のことを知ってほしい、介護施設や専門職の力を地域のみなさんに役立てていきたい、との思いが発せられました。


来場者から「現在サロンを運営しています。すごくためになりました。」「ボランティアをしていてよかった」などの声が届きました。