それぞれ、みつば会の春田会場、赤星会場と
露橋、助光会場合同で、
あおなみ線ささしまライヴ駅の近くにある
JICA中部にお出かけしました。
JICAは、開発途上国に資金や技術を支援する
政府の途上国援助(ODA)を担う機関で、
青年海外協力隊の活動なども行っています。
JICA中部では、途上国からの人々を受け入れて
研修を行ったり、途上国で技術を伝えるボランティアの募集
などを行っているそうで、この日もメキシコからの研修生が
来ていて、さっそく「オラ!」というスペイン語の挨拶を
教えてもらいました。
世界約190か国のうち、途上国の人口が約8割を占めているそう。
そこには、水や食料、医療、教育など様々な課題があり、
日本は今、そういった国に様々な支援をしていますが、
かつては戦後、そして東日本大震災などの災害時には、多大な国際協力を受けました。
新幹線や愛知用水も、そんな国際協力のたまものなのだそうです。
また、青年海外協力隊として海外で活動した方から話を聞きました。
ブラジルの日系人社会で支援をされた方のお話。
戦前、戦後には日本から大勢の日本人がブラジルに移住し、農地の開拓などに
従事したそうです。現在は2世、3世と世代が移り、
忘れられていく日本語や日本の文化を継承していく取り組みなどが行われているそう。
また、カメルーンの学校で活動された方の体験談では、
校舎の不足、先生の不足、教材の不足・・・など、何もかも不足する中で
工夫して行う授業に、みつば会のみなさんから「すごい!」「昔を思い出す」などの声が。
どのような支援も、技術を伝えたり人材を育てたりと、
その地域の人が自分たちでできるように、自立できるように、
というのがJICAの理念だそうです。
その地域の人たちが、課題を見つけて解決できるようなまちづくりを支援する・・・
なんだか社協の活動も一緒だな~なんて思いました。
1階・2階の『なごや地球ひろば』には、人口や食料など、
世界が抱える問題やJICAの取り組みを紹介する展示のほか、
民族衣装の試着コーナーや途上国の食事を味わえるカフェなどもありました。
展示物などを使って、世界が抱える問題をわかりやすく説明してくれます。
日本も例外ではありません。
食料の輸入がストップした場合、日本の食卓に並ぶのは? 「米とイモだけだわ!」
安全な水の確保は、途上国にとって最大の課題のひとつ。
自転車をこいで水をろ過する装置。東日本大震災の際は、被災地でも使われたそうです。
世界のいろんな国の話を聞き、小旅行気分を味わいながら、
「戦後は日本もそうだったね」 「食べ物を大事にしないと」
「日本は恵まれているね」など、
自分の国や生活を改めて見直すきっかけにもなったよう。
また、「孫を連れてきたいねえ」「子ども会で来るといい」
などの声も上がっていました。
まだまだ肌寒い初春の一日。
世界の国に思いを馳せたお出かけ企画になりました。
(伊藤ゆ)