今回の訓練は中川区で初めて、地域住民と医師会・歯科医師会・薬剤師会の方々が一緒に行う、自主防災訓練でした。
ところで、みなさんは『トリアージ』ってご存知ですか?
トリアージとは、災害・事故現場などで一時に大勢の負傷者が発生した時に、重症度によって治療の順番を決めることを言います。
判定結果は黒・赤・黄・緑の4色のマーカー付きカード「トリアージ・タッグ」で表示され、一般的に傷病者の右手首に取り付けられます。
このように患者の重症度によって区別されます。
トリアージでは、およそ1人当たり数十秒から数分程度での判断が求められるそうです。
訓練では、ある程度症状が把握できている状態で、判断していましたが、災害発生時、重症で症状を訴えることができない場合は、傷病者の状態を観察し、瞬時に判断していくことになります。
助けられる命と助けられない命が、数秒単位で判断されるかと思うと、想像をはるかに超える緊張感があります。
また、災害発生時は医師だけではなく、その時その場にいる住民が様々な決断を迫られることになります。
私たちはその時のために、でき得る限りの準備をしておく必要があると感じました。 (幸)