大雪の降りしきる中、聴覚に障がいのある方3名、ボランティアさん3名にご協力をいただき、2月14日(金)に万場小学校の6年生の授業の中で手話体験学習を実施しました。
まずはじめに生徒さん達に伝えていったのは、『聴覚に障がいのある方は見た目では分かりにくい』ということでした。
聴覚に障がいのある方とボランティアさんに後ろを向いてもらい、生徒のみなさんに大きな声で名前を呼んでもらい、生徒さん達の声に反応するかどうかの体験を行いました。
生徒さん達にとっては自分が思っていた人とは違う人が実は耳の聞こえない人だったということで驚きの声もあがっていました。
耳が聞こえないという『違い』を分かってもらった後、今度は『同じ』を伝えていきました。
クイズ形式や生徒さんに質問をしてもらい、聴覚に障がいのある方が答えていく形でやりとりをしていきながら生の日常生活の様子を伝えていきました。
聴覚に障がいがあっても、好きな旅行に行ったり、趣味で裁縫をしたり、時にはおいしい物を食べに行ったり、私たちが過ごしている日常生活となんら変わりはなく、みんなと『同じ』なんだよということを伝えていきました。
そうはいっても、日常生活を行う上での工夫は必要ですので、実際に聴覚に障がいのある方の間で使われている日常生活用具(お知らせランプやバイブ付目覚まし時計)なども紹介をして、実際に生徒さん達にも体験していただきました。
その後、休憩時間となりましたが、休憩時間中は聴覚に障がいのある方と生徒さん達との「交流タイム!」
聴覚に障がいのある方の周りにはたくさんの人だかりができ、自分の名前の手話を教えてもらったり、気になることを質問してみたりと聴覚に障がいのある方と生徒さんたちの交流の輪が広がっていました。
休憩時間後は、各クラスに分かれてふれ合いを深めていきました。
あいさつや学校名など簡単な手話をみんなで覚えていったあと、聴覚に障がいのある方とのコミュニケーション方法は手話だけがすべてではないことを伝えていきました。手話ができなくても口話やジェスチャー、そして顔の表情などでもコミュニケーションはとれるし、手話ができないから関わらないのではなく、手話ができなくても相手に伝えたいという気持ちがあれば大丈夫なんだよということを伝えていきました。
印象的だったのは、生徒さん達の表情を見ていると、だんだんと伝わる喜びを感じている表情に変わってきていて、またその喜びを感じている生徒さんたちとふれ合う聴覚に障がいのある方たちの笑顔もとても素敵でした。
聴覚に障がいのある方からは、このような機会を通じて、私たちに関心を持ってくれる人が少しでも増えていけばうれしいという声もあり、今後も多くの方とふれ合う機会を作っていきたいと思います。