視覚障がい者のガイドヘルプ体験を行いました。
体験を通して、視覚障がい者の立場に立って考えたり、
自分にできることを考えてみようと、5年生72人が取り組みました。
体験をするにあたって、視覚障がいの方が歩くときに危険なものは何かを考えたり、
音響信号や点字ブロックなどがどこにあるか確認するなどの事前学習を行ってもらいました。
子どもたちからの意見は、「段差が危ないのでは」「自転車が通ると怖い」
「信号が赤でも渡ってしまいそう」などなど。
実際のガイドヘルプ体験では、2人1組になり、
ガイドヘルプボランティアさんの指導を受けながら、段差や狭い道、水たまりなどを
想定したコースを歩きました。
ガイド役の友達の腕にしっかりつかまったり、段差では足をそろそろと・・・
ガイド役の友達も、どんなふうに言葉をかければいいのか難しかったようです。
また、食事や買い物などの場面を想定して、箸でピーナッツをつかんだり、
お金を出したりする体験のほか、
講師から、音声の出る時計や色を識別する機械、点字の絵本などを見せてもらいました。
「普段は普通に歩いているのに、道を曲がるのがこんなに大変とは思わなかった」
「ガイドがあっても、スロープがどこまで続くかや階段を降りるのが怖かった」
「硬貨のまわりのギザギザが、判別に必要なことがわかった」
などと感想が上がっていました。
講師の方は、
「ガイドヘルプがあっても不安なのは、情報量が足りないから。
相手の気持ちになって言葉をかけてあげてください。」とアドバイス。
体験を通して、視覚障がいの方と、それをサポートする立場の
両方に立って考えることができたのではないでしょうか。
この日は、講師の方やガイドヘルプボランティアさん、福祉体験サポーターさんのほか、
社協で就業体験中の高校生お二人にも、体験をお手伝いしていただきました。
みなさん、ありがとうございました! (伊藤ゆ)