市立工業高校機械科3年生40人の皆さんと
防災について考える防災講座を
行いました。
この授業は、課題研究の時間の中で、
「地域」「ボランティア」という要素を取り入れた取り組みをしたいという
ご相談をいただき、
年に1回行ってきて、
今回4回目、防災講座は3回目になります。
(昨年度の防災講座の記事は→こちら)
今年度は、
「帰宅困難になったら・・・」というテーマで
外出先で災害にあったら
どうするか考えてみる講座にしました。
最初に、
東日本大震災で、
陸前高田市の職場で被災し
ご家族やご近所の方などを失い、
現在、愛知県で生活されている
鶴島さんに、被災時のお話をしていただきました。
ご自身が取材を受けたTV番組を見ながらのお話も |
震災から時間は経っていますが、
まだ現地は復興には至っていないというお話や
当時、不便で辛い生活を送っていたご自身も
愛知県で生活をしていると
あまりの便利さに
当時の生活を遠く感じてしまうこともある
などとお話しいただきました。
鶴島さんのお話は
あまりにも生々しく、
聞いていて辛くなることもありましたが、
昨日まで隣にいた人が
ある日突然いなくなることの辛さ、
それは決して他人事でなく、
大地震が来ると言われ続けている
この名古屋でも起こり得るということを
あらためて考えないといけないのでは
と思わされました。
貴重なお話、ありがとうございました。
また、地元の昭和橋学区の浅野会長さんにも
昭和橋学区での防災の取り組みなどを
お話しいただきました。
後半は、4つのグループに分かれての
グループワークを行いました。
学校にいる時に災害にあったらどうするか?
学校に残るのか?、家に帰るのか?
残るなら、必要なものは何か、どんな情報が必要か、
また、帰るならどんなもの・情報が必要か
などを、自分の頭で考えるワークです。
皆さん、積極的に意見を出してくれましたよ。
徒歩帰宅支援マップを見ながら、どんな風に帰るか考えました |
ワーク終了後は、
グループごとに発表してもらいました。
色々な意見が出たみたいですね。
最後に、この授業の企画を一緒にしてくれた
災害ボランティアネットワークの方にコメントをもらいました。
なかがわ災害ボランティアネットワークの下田さん |
皆さんが「自分のこと」として、自分の頭で考えてみるということが
できていたら、この授業は成功だったかなと思います。
今回も、
市工業の皆さんのために、
ボランティアさん、地域の役員さんにご協力いただきました。
ありがとうございました。
(ゆき子)