2016年11月17日木曜日

はいかい高齢者おかえり支援事業・模擬訓練が開催されました

 近年では認知症を患う方が増え、在宅生活を続ける上での社会的な課題、運転トラブルや交通事故といったニュースが報道されることも多くなってきました。また、同居する家族の負担が重くなる症状のひとつに「徘徊(はいかい)」があり、認知症の方が道に迷い帰宅できないといったケースも多く発生しています。

 名古屋市では、そうしたケースに対して地域の皆さんの協力を得て、徘徊している方を早期に発見する取り組みとして、「はいかい高齢者おかえり支援事業」が実施されています。

       ※事業の概要図。詳細は下記から

 この事業の流れを体験し、取り組みや認知症への理解を深めていただくための「模擬訓練」が開催されました。昨年度の八熊・八幡学区での路上訓練から、今年度はヨシヅヤ太平通店での店舗内訓練と形式を変え、お買い物中のお客様へのPRも狙っていきます


 訓練の冒頭では、区内の介護施設にお勤めの鬼頭恵津子さん(名古屋市認知症介護指導者)による、認知症に関する基本的な講座を聴講。「徘徊」にもその人なりの目的や理由があり、道に迷う医学的・心理的な原因を分かりやすく教えていただきました。

 講座の後は、認知症高齢者役の方を探す「捜索・声掛け訓練」に移ります。参加者が数名のグループに分かれて、店内を歩く高齢者役の方を見つけ、優しく声掛けをして帰宅支援につなげるところまでを訓練します。

高齢者役はみつば会(※)の参加者さんにご協力いただきました。
 ※みつば会・・・中川区内で実施する名古屋市高齢者はつらつ長寿推進事業

インターンシップで社会福祉協議会に来ている市立工業高校の生徒さんも、
いきいき支援センター職員からアドバイスをもらって声掛け訓練しました。

  「捜索・声掛け訓練」の終了後には、参加者による反省会を行いました。捜索役の参加者からは『後ろから急に声をかけると驚かせてしまうから、前から声をかけるとの助言が参考になった』、高齢者役の参加者からは、『(探している)たくさんの方に急に囲まれると、少し怖かった』との感想が発表されました。


 実は、模擬訓練中に本物の「捜索協力依頼メール」が区内で配信されており、協力者を増やす=訓練事業の必要性を改めて感じさせられました。認知症を患う人が増えていっても、誰もが安心して暮らせるまちづくりに向けて、多くの方に認知症のことを知って・理解して・ご協力をいただけるよう、取り組みを進め、発信していきたいと思います。(渡辺)

 ※事業のご紹介等は、いきいき支援センターのFacebookも併せてご覧ください。
   https://www.facebook.com/nakagawakuseibu